彼女がどうやって生きていたかということを説明するのは、それほど難しいことではない。彼女はいつも「病い」に全身を蝕まれていた。彼女はそのために死ぬだろう。それは名前のない病、彼女が空想しそのために死のうと決めた装置だった。それによって彼女は生きることを可能にしたのだった。
彼女は自分が死ぬことを、それは何の結果も残さないということを考えていたのかもしれない。
ボクは大学の入学者のパーティーで彼女を知った。ボクは、何度も言うようだが彼女の声にそのすべてを見て、とらわれてしまったのだった。彼女の声は語っていた、いや何も語らなかった、彼女の会話は「えぇ」「ありがとう」「同じ地元です」というだけのものだった。彼女の姿を見る前に、ボクは彼女に話しかけた。「あの」「えぇ」「飲み物、どうですか」「ありがとう、でも、あります」「そうですね」「ありがとう」「えぇ」「あの」「はい」「学部は」「○○です」「あなたは」「××」「でも同じキャンパス」「えぇ」「ここはお酒が飲めないみたい」「えぇ」「よければ外に出ませんか」「えぇ」「どこか」
ボクと彼女は建物を出て、少し歩いて、どこかのカフェに入った。ソファの席も空いていたけれど、彼女は店員にタバコの吸えるところを聞いて、ボクたちは隅のほうの小さなテーブルに座った。
彼女はハートランドを選んだので、ボクはグラスを二つ頼んだ。
「タバコは吸うの」「いや」「吸わない」「もらってもいいかな」「どうぞ」
ボクは彼女のピースにマッチで火をつけて、ゆっくり煙を吸って、壁にふっと吐いた。
「何で○○にしたの」
「それ以外になかったんだ、きみは」
「何も考えられなかったのよ、何もね」
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