言葉を書くことが、恐い
書いたはしから、すぐ腐る
これほどあふれた、世の中に、何を遺すのか
遺す、それでもまだ奢っている
奢っている、まだ足りない、自尊心が残っている
そういう自己を、まだ捨てられない
捨てられない、大層、立派だ
しかし、そうやって、嘆いていても、自己憐憫に浸っているのか、
卑下することの、いやらしい耽溺に
と、すれば、やはり、言葉を書くことが、恐い
熱燗に逃げられることなら、と思って、飲んでいる
飲んだはしから、むくむくと、こうやって、当たり散らしている
メルローに逃げても、それがたとえポマールでも、
ポマールは健康だが、たとえそういうものに逃げても、だが
そう、書いたはしから、すぐに私の頭が逃げている
何から逃げているのか
自分からか
あぁ、この永劫回帰する、愛おしい、私
愛おしい私
あふれた、世の中
書いて、書いて、
どこに行く
永遠、永遠の、課題図書