芸術史的な意味が、それほど強い画家ではない。
最近の美術批評は美術史的な立場からなされることが多く、傾向としては強いので、そういう影響を受けている若者としては、少し興味の持ち方にとまどってしまう。
ただタブロー、絵画作品としての彼の絵には、時代と場所、そして彼自身の人生の「空気」といったものが溢れている。
ある時代のある街を生きた1人の男、人間の心性とまなざしが、その白い漆喰の教会や、閑散とした街路、彩りのある広場に注がれている。
彼の絵に何を見るのかは各人の自由だという美術鑑賞の大前提をもう一度自分に再提示してボクは、彼に、
一杯のコップ酒、その詩人の世界への愛
を思う。
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