2009年7月13日月曜日

カリソメのリバティ。

セレブリティだとか、スノビッシュだとか、

そういうことは関係ない。


ボクは、純粋に舌の上の官能として、文字にしたい。


7/8
MERCUREY REMOISSENET Pere Et Fils 1996
「カベルネは知性に、ピノは官能に訴える」
と、誰かが言った。
ピノの官能を知った。
熟成したワインの、その懐の深さを知った。
湿度を持った香り、ワイン自体に融けいってしまったタンニン。
コクがある、が、なんと華やかで可愛らしい。
スマートな熟女。
あぁ、なんとペダンチックな、と思う事なかれ。
言葉には、その言葉なりの意味が、ちゃんとあるはずだ。
ボクは自分の責任のもとに提出している。

7/10
バイトが終わり、安く売っていたテキーラを、一人家で飲む。
夜10時の寂しさは、テキーラの涙が出るような甘い刺激に、深夜1時にその大きさを増す。
近くのバルにいって、ハウスの赤を飲み、使い道の迷っているリキュール、キウイとグリーンアップルのリキュールから、カクテルを考えてみる。
キウイ+ビーフイーター+クランベリー
グリーンアップル+スカイウォッカorマンサニーリャ+ソーダ(男の子仕様)
グリーンアップル+マンサニーリャ+辛口のジンジャエール(女子仕様)
もちろん帰ったら酔っぱらっている。

7/11
大学の先輩ペアが、お二人で京都にご旅行。
お昼は先についた女性とお茶を飲んで、バイトにいって、終わって3人で飲みに行く。連れてってもらう。
お店は全部電話してあって、最初は中華のバー。
よく行くけれど、何度食べても絶品の麻婆豆腐。
スパークリングの日本酒を飲んで、ボルドーのグラス(ちょっと硬かった、でも温度はたしかにちょっと冷えてるとおいしい、タンニンが優しくなる。香りが山椒の邪魔をしない)、紹興酒を熱燗で。
実に満足だけれども、二軒目を目指す。
前日に行ったバルで作ったカクテルを、女性が飲む。
男子二人は、まるでマルベックのような黒スグリの心地よい収斂性に、イチゴの香りが咲くような、品種はスペインのもので知らなかったが、情熱的な——だから、スノビズムじゃないんだって——ワインを飲む。
イベリコのチョリソが、おいしい。
そして、三軒目。
最後は、落ち着いたバー。
ずっと飲みたかったけれど機会がなかったシャルトリューズのヴェール(緑)とジョーヌ(黄)から。
リキュールが甘さの中に香りを求め、香りの中に夜の広がりを夢見るならば、紛れもなくこれはリキュールの女王だ。
それから何か飲んだか、おそらくタンカレーを飲んだような気が。
最後にMummをボトルで。
ブリュットの中の気品。
ほとんどがモエの経験しかない自分の浅さを改めて知る。
本当にごちそうさまでした。
お礼に次は、ボクがKRUGを用意しますね。っていう約束でしたね。
(krugの原価を調べてびっくりする、ノンヴィンテージでこんな高いの!?笑)

そうやって、今日はアルコールをほどよく引きずりながら一日働く。
祇園祭のお手伝いだが、なかなか楽しい。
些末なことに異常な情熱をもやしてハードワークする大学生というのは、まぁ可愛い。いちゃもんを相手にはできないので、ほとんど無視だけれども。
(偉そうにっ)
ゴーヤチャンプル—をいつもとは少し変えて、タンカレーとテキーラ、母親はToso asitiで乾杯。

母親がシガーバーに行ったらしく、おみやげがあった。
吸ってみる。
おいしいじゃん、というのが素直な感想。
もちろんタバコも吸わないボクは、全く作法がわからないけれど、自分なりにいろいろ試してみる。
後で正解を探すけれど、おおむね感想は間違ってなかったというつまらない矜持とともに、プレミアシガーという世界を覗けた。
香りと味覚の勉強。


溺れている。
日々の生活に?
表層的で上滑りな、実体を伴わない豊かさに?
カリソメの快楽に?
つまらない遊戯に?
安定に?

何でもいいし、どう映ってもかまわないが、一つだけ確かなのは、
精神の快楽を、身体の刺激とともに欲すれば、それは、

口にある。

ということ。

クチから始まるあらゆる世界は、すべて真に人間を欲情させる。

そこに溺れることは、決して神経の堕落ではない。

耽溺する精神。それがボクの原始的な憧れであったのかもしれない。

しかしその由来、見当もつかないけれど。


愛している。

すべてのことを、すべてのひとを。

できれば、あなたを愛したいし、愛を理解したい。

その不可能性に、人間のドラマがあると思うのだけれど。

その結末が、シャンパンの描く二重螺旋の気泡に、黄金色のリズムにあると期待したいのは、

ボクのわがままだろうか?

恋は、人を詩人にする。

と、誰かが言った。

恋がなければ、詩を歌ってはいけないのか。

性なき詩こそ、ボクの詩だ。

できればみなさんが、お酒を愛することを。

みんなで愛に溺死しよう!!    

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