
Bourgogne pinot noir 2006 Nicolas Potel
これは、ワタシが働いてる、また別の店で少し前に出していたワイン。
ずっと飲みたかったが、ついに財布のヒモを緩めてしまった。
抜栓してすぐの総論としては、まだ硬いという感じ。
くすんだルージュ、少しレンガのニュアンスがというべきだろうか、粘性はそれほどしぶとくつかない。
シャンピニオン・ド・パリ(いわゆるふつうのマッシュルーム)や湿った黒い樹皮の香りがするが、それほど強く立ち表れない。
やはりピノ・ノワール種には、この前ワタシが丹波のピノを飲んだときに感じた日本酒のような枯れたドライさが、その個性としてあるのかもしれない。
とてもビターなチョコレート、カカオの強い収斂性が、ブドウの果皮と果汁を潰したジュ―スの中に、薄く溶け込んでいる。
滑らかに舌を滑り、喉を過ぎる。
土の香り。これを深く読むことが、ピノ・ノワールの楽しみであり、永遠の官能か。
抜栓から2時間を経て、味わってみると、やはり硬いと感じた印象は間違いではなかったか、いわゆる、「開いてきた」。
ピノ特有のイチゴの香りが表れて、口に含むと果実や花の風味が咲き始めてきた。
それから1時間で、イチゴの華やかさが、湿った土の中でその色彩を帯びてくる。
森の中の黒い土、腐葉土に足を踏み入れたそこに咲く花々のひとつひとつを食べるように。
この作り手、ニコラ・ポテルは、この数年の間、その一ネゴシアンにとどまらない醸造方法や活動が注目され続けている。
このワインは、その中でも一番低いクラスのものだけれども、彼のブドウの古木についてのこだわりや、テロワールの尊重の姿勢といったものを味わえた。
この一つ上のクラスを、早く飲みたい。
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