2010年2月19日金曜日

絶望する人間、という希望。

「疲れた顔をしている。最近は何か悩みごとでもあるのか。」

「弱い人間がボクをあまりに疲れさせるんだ。(あなたみたいなね)。」

徹底的に冷たい人間になることが、ダニエル君の暫定的な希望となった。人間はその人間の環境の変化に適応しながら彼自身を変化させていく、それは実に自然で巧妙に操作され成されていく本能的所作だが、彼が昔にロシアの作家から学んだ唯一のテーマ、初めてそれに出会ったときから彼はいつもこういうことを想う。ある種の現実を見ると想い描く。

ただ彼が恐ろしいのは、それがまさか自分自身に発見されるとは思いもしてなかった、その瞬間の到来だった。

「本当に、冬が寒い。寒いな」    

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