2009年9月23日水曜日

I love MY.-wine

ワインを飲もう。

それもじっくりと、自分の全精力をかけて、全身の感覚を集中させて、精神をふんだんに働かせて。

ワインというのは、とっても未完成で、不安定なお酒です。

日本酒やウイスキー、その他のお酒と比べても、こんなに天気や場所に左右されて変化するお酒はない。

だからこそ、とてもおもしろいわけです。

ワインのおもしろさは、その味の背景を探ることの無数のヴァリエーションと可能性にあります。

つまり最も口数の多くなるお酒、言及される飲み物、それがワインです。


ワインは、とても安いものから、とても高いものまであります。

たとえばここに、ルモワスネという人が作った――正確にいえば作ってはいません――ルノメという場所の1987年のワイン、8200円のワインがあります。

飲んでみましょう。

あぁ、なんて素晴らしいんでしょうか――こういう文句が鼻につく人には嫌がられるんでしょう

余分なタンニンがすべてそぎ落とされていて、しかしタンニンによって支えられた味わいのバランスの良さ。

華麗で繊細な果実の甘みと、年月を経て生まれたその枯れたニュアンスとの、アルコールのヴォリュームによって広がるその世界が、実に官能的です。


このようにボクはワインを楽しみ、愛しているのですが、

これが何になるのでしょう。

程度のいい日常、アルバイトで得た月収13万円。

しかし、家賃も食費もかからない生活。

その13万円が、向こう見ずな消費に流れていく。

その中でボクは、こんなにも楽しく優雅な体験に酔える。

この事実の前に、ボクは何を望むのでしょう。

もっと、いいワインを飲めるようになりなさい?

そうです、それしかない。

では、どうやって?


答えはあります。

つまり提出したかった問題は、

日常というものがいかに問題のないものかということ。

そしてお酒というものが、人間にとって何なのか。

酒のために生きるということができるのか、

酒は文学のテーマになりうるのか、

そういうことでした。

この問題の解決は、まだ未完成であり、

続きます。    

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