2009年6月5日金曜日

6月5日の、6月4日の解答。

6月4日は、嘘の日だった。

6と4で、「う」と「そ」である。

6と4で、「うそ」と読む日だから、嘘の日なのだ。

たくさんのことには意味がある、という嘘をつく日。

そんな嘘の日の、嘘つきの一日。





朝の6時に寝て、起きるともう14時30だった。

ボーッとして過ごす。

プレゼントにもらったMlesnaの紅茶を、道具がないけれど、いろいろ代用していれる。

色と香りが移るだけ、それくらいでおいしい。

紅茶の奥深さが見えて、ボクは少し目眩がした。

世界は大き過ぎる、世の中は広過ぎる。

紅茶とパウンドケーキの向こうには、60億人の生活が浮かんでいる。

無限のパターン。

1/無限の、今、ここにある、ボク。

意味のない、意味なしを想う、想像。


今日はディナーが決まっている。

待ち合わせまでには、時間がある。

お腹が空いた。

屋台みたいなオープンカフェみたいな食堂があったから、それを前日に目をつけていたから、思い出して足を運ぶ。

お米が食べたかったから、小さなピラフを頼んで、ジンリッキーを飲む。





マンサニーリャとフィノ(サンデマン)を飲む。





食堂でシェリーを飲みながら、ロイド眼鏡の青年は、空想に耽りながら、文字を綴る。

完璧なイメージ。完璧に空にした、空っぽのイメージ。

だからこそ、完璧な写真。





思弁的な若者は、誰でも一度はデュシャンをやる。

思弁的でない若者も、誰でも一度はトイレをもってくる。

トイレは、ぼくらの日常の中で、一番非日常な可視化されないイメージだから。

トイレは誰のものでもない、トイレはみんなのもの。





仔羊のローストにブルーチーズの夢がかかっている。

ミルクだけで火を入れたポテトのグラタンの、しっとりとした甘みが印象的だ。

"Fontedicto 2001"

vin de pays(ヴァン・ド・ペイ AOCワインの下、テーブルワインの上)というと、知識のないボクはついつい安物かと考えてしまう。

極上の vin de pays というものがあるのだな、と、これを飲んで感激した。

このワインを言葉にするのが、今のボクには難しい。

樽の香りがしっかりとついているが清澄度が高く澄んでいて、粘度はそれなりに高いながらもディスクはそれほど厚くない。
タンニンがしっかり感じるのに、ざらざらとしたぶどう皮のえぐみはない。
どこかにも書いてあったが、大地のような安定感を感じさせる懐の深い味わいだ。
甘い香りと優しいスパイスさが、柔らかなタンニンときれいに調和している。

カベルネやメルローしか飲んだことのない人間に、グルナッシュを明確に表現することの辛さはあるが、

旨い、の一言ははっきり言える。

この店は(ボクが働いている店だが)、本当に気取らない旨さを出してくれる。

丁寧な仕事の積み重ねの上に、自然な食材の、テクニックとしてのフレンチの味が、作られている。

フォアグラのコンフィを兎で巻いたルーレを最後のお供にして、ワインが終わり、一日が終わった。


嘘から出た、真。

嘘の中の、真。

嘘は、真。

嘘も真も、ボクの誠実、歴史の事実。


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