スズメバチが、自分の足下くらいの高さのところを、さらさらと飛びながら、ちょっと地面に降りて、またひゅらひゅらと飛んでは着きを、繰り返している。
ハチ、やだなぁ。何してんだろか。
と、よく見てみる。
なるほど彼は、ちっちゃいアリを食っていたのだ。
かじっては捨て、かじっては捨て、そうして彼はちょこちょこつまんでいたのだ。
下品だなぁ。恐いやつだなぁ。
そう思った。
でも突然に、0.5秒の瞬間に、「いやいやお前も同じだよ」と言われ、私は私に頭をぐいと空に持ち上げられた。
ぶどうの葉っぱみたいな、ぶどうじゃない木の葉っぱが、きれいだった。
ひとつひとつがきれいに並んで、きれいに重なって、太陽をチラチラさせて、きれいだった。
おいしいものや、ある種の感性の美学とか、そういうものを考えていると、世の中はこんなにも細かいということを、こんなにもキレイだということを、発見されるんだろうか。
そんな感動に、少し囚われた。
もちろん、ぼーっと歩きながら。
0 件のコメント:
コメントを投稿