女:「あのさぁ、あの照明なんだけど。そう、去年の秋に買った。あれ、もらってもいい?」
こういうときは、ささっと二人の持ち物を整理するのが、その後を上手くやる秘訣です。
そうして、せっせと我が家に運んで来て、お部屋のお掃除もすまし、
(恋はたくさんのものを、「つもらせて」去っていきます)
よし、と「タマゴちゃん」(照明の名前)をポジショニングすれば、
あとは、スイッチを踏むだけです。
「あれ?」
つかない。
あらら、となって、少し気恥ずかしいが、さっき別れたあいつにかける。
男:「えぇ?昨日までは、ついてたよ?おかしいなぁ〜」
へそをまげてしまったのかしら?タマゴちゃん。
あいつと暮らしたあの部屋の、鏡の横のあの隅でなければ、おぬしは光ってくれませんか?
空気もモノも、ちがってしまったこの部屋は、年月にくすんだあなたには居心地が悪いですか?
そうすると、何だか、
雨の中えっほえっほと人目を無視してずんずん運んださっきの自分が、なんだか滑稽に悲しくなって、
「ばかみたいだわね〜」
となりました。
よし。
天井の、「赤いオリーブくん」から、
「ちょっと拝借!」
タマゴ、復活。
「そりゃあ、ちゃんとエサくらいやらんとねぇ」
同居人に、笑われて。
そうやって、お前はうちの住人になるんだね。
タマゴちゃんとオリーブくん。
この子たちに照らされて、
明日はどんな風が吹く?
さるまた失敬。
0 件のコメント:
コメントを投稿