2007年7月23日月曜日

50% no「駆け込み訴え」

「提督ピラト!どうかあの人を捕まえて下さい!全く縄にしばられればいいんだ。
いえ、わかっております、あなた様の苦悩は。遠藤という男がもうしておりましたから。でもね、もう黙ってちゃぁいけないところまで、あいつめの狂気は来ているんですよ。全く、私がどれほどあの人に対して敬意を払っていたか、あの人はちっともわかっていない。ヨハネに何ができますか?パウロなどただあの人のお尻にくっつき回っている雑魚じゃあありませんか。それなのにあの人は、知っていますか!?あの人はさきの夕食で、本当に今さっきの晩餐です、私に向かって何と言ったか!?
お前を許そう
そう言ったのですよ!私はまったく、涙が流れました。あぁこんなにも貴い人がいるだなんて。あぁなんて、やっぱりついていこう、この人は素晴らしきあの世界の人、(私はあの人が言うような天上の世界など、これっぽちも信じていません。あの人は夢を与えるひとだ。その可哀想なまでの悲惨さは、私のような人間には深い慈愛を起こさせるのです)。と、同時にあの人の傲慢さに気づいたのです。これほどまでに使えて来たのに!誰が、このなけなしの中から必死でパンを調達したのですか!?
金銭などということに執着するのはやめなさい
では、あなたが今生きているのはなぜなのか!その上あの人ときたら、あんな婢に、なんと惚れてしまったのですよ!あぁ、もうこの人は終わりだ、狂いもここまで来た。最後に残っていた領分も、下賎な世界に落としてしまった。
私は、もう絶望してしまいました。えぇえぇ、彼が私を裏切りものというのなら、どうぞ裏切ってあげましょう!そういうわけでここに来たのです。
いや、もう悩んではいけませんよ!あの人は独善的すぎるんだ。自分が神の子などと本気で考えているんですからね。自分が王だと本当に思っている。バザールを見ましたか?祭壇を愚かにも馬鹿げたことに、やたらめったに打ち据えたのですよ!ははは!もう自分のセーブが聞かなくなっているんだ。
お金が不健全であるなら、何が美徳なのでしょうか?この世界をここまで広げ、ローマとギリシャを、エジプト、ペルシャをつなげた直接のブツは何だったのでしょうか?お金じゃないですか!直接的な、相手に投げつけられようと、痛くてもかまわないその輝きではあにのですか!?その光は、あまねく世界を照らした結果が、人類のつながりを生んだのではないですか?それをあの人は、不健全で不健康だと言うんだ!じゃあ、それを認めてあげましょう。しかし私は、商人だ。そこから引くわけにはいかないのですよ!
あぁあ提督ピラト!もう見限ってしまいなさい。失礼しました、見限ってしまいましょう!もう無理なのです、あの方はもう私たちの言うことに、耳だけ傾けて、結局自分が全てなんだから。
ねぇもう見限っておしまいなさい!だから私は、ここでこうして、あの方を「売って」いるのです!
さぁさぁ万人の前での十字架を、私は望んでいるんだ!
だって、私は商人だもの。その銀貨のためなら何だってしましょう。
あれだけ愛したのに!
そうだあの人が不健全と言った金銭に、あの人は売られるんだ!
さぁ、お互い泣くのはやめましょう。もう振り返らないんです!いいですか。たとえあの人が私たちの前からいなくなっても、姿を消してもあの人は亡霊のように私たちをくるしめるほどに、残るのですから!
私はユダ!イスカリオテのユダでございます!」

ピラトは走った、あの人の恩赦にむかって。

ユダは首を吊った、あの人の永遠を願って。    

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