2007年2月9日金曜日

恐竜の「首」と「しっぽ」


「体高10メートル以上で1キロメートル以上のロングテールを持った恐竜」を思い浮かべてください、と梅田望夫氏は言う。
「ウェブ進化論」というお話を読んだので、こういう話。

「ロングテール」という言葉はみなさん知ってる方も多いと思いますので、ことさら詳しく述べませんが、要は、「ある製品分野における無数の売れない商品達」ということです。
例えば出版業界においては、書店での収益の大半を基本的に一部の「ベストセラー」と呼ばれる商品群が占めていて、その収益のおかげで大多数の「めったに売れない書籍達」が書店において、あえてその貴重なスペースを占めてまで置かれるわけです。
これが今までのモデルですね。

ところが、この「めったに売れない書籍達」にも確実な需要はあるわけです。
仮にその本を欲しい人が、世界の70億人のうち70人だけであったとしても、その70人が日本の一つの本屋さんにくることが出来れば、めったに売れないとされるその書籍は70冊も売れるわけですから、大きな収益をもたらします。

この、「もし」を実現したのが、Amazonなのです。
Amazonの収益の3分の1は、この「めったに売れない商品群」=「ロングテール」であるといいます。
今までの収益モデルの主役であった「ベストセラー」=「恐竜の首」も大きいわけですが、それでもこの「とてつもなく長いしっぽ」がまさに「塵もつもればマウンテン」方式で集めた金額は巨大です。

私はこのことに単純なインタレスト以上のものを感じます。Webというものが、既存の社会に対してそれを一変させるほどのモデルを作り出しインパクトを与えるということの、ビックリ。
つい最近まで、「いんたーねっと」なんていうものは我々のリアルな世界とは別の世界でした(windows95はたった10年前のものなのですよ!)。
それがもはや私たちのリアルな世界と融合し、その上に乗っかって新たなシステムを提供しているわけです。この不可思議な感触、実在しない非物体から得られる不思議なクオリアは僕に震えを感じさせます。

「ネットの海は広いわ」

そういや、これも1995年ですね。大きな年だったんですね。    

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